パソコン作業の午後の肩こりと肩甲挙筋
令和8年9月17日(木)21:00〜
症例を軸にした講義の型の初回です。在宅でノートパソコンを使い、午後になると首の付け根から肩の上が重くなる。その一人をどう見立て、どう動かし、どう伝えるかを考えました。
【内容】
■ 前半はケースメソッド、後半は三人の対話で進める
■ 症例:パソコン作業の午後、首の付け根から肩の上が重くなる
■ 環境・思考・体の三つの箱で、聞いたことを分ける
■ 体をさらに分ける四つのレンズ:部位・質感・形や大きさ・動き
■ 肩をすくめる動きでは、僧帽筋の奥の肩甲挙筋も働く。乳様突起から頸椎の横、肩甲骨の上角まで
■ ほどく動き:上げてストンと落とす、肘を回す、首を傾けて動かす
■ 三人で、力が入りっぱなしだった場面と、それが抜けた場面を話す
■ 振り返り:質感が聞きにくい、動きをどう聞くか、感覚が分からない人にはわざと縮めてもらって比べる
■ 見立て:僧帽筋・肩甲挙筋・胸郭まわり。鎖骨の下に手を当てた呼吸。背中の真ん中と前側の肋骨の連動
■ 宿題:自分の凝りを、骨・関節・筋肉・動きの四つで言葉にする
三人の対話は個別の部屋で行ったため、29分53秒から43分07秒までは録画に入っていません。
毎週木曜21:00〜、大沼竜也私塾で配信中。
講義アーカイブ(スライド・解説つき)はこちら:
https://www.somaticstudiojapan.com/sijyuku-archive/shijuku-archive-29-case-method-shoulder
肩こりでおなじみの僧帽筋を、位置と動きから覚え直します。後半は、相手の話を聴かずに説得する練習と、聴いた言葉をそのまま返す練習を続けてやり、話す側で何が起きるかを比べます。
【内容】
■ 僧帽筋は、首から肩・背中へ広がる(起始と停止)
■ 上部・中部・下部で働きが違う ── 肩甲骨を上げる、寄せる、下げる
■ 人によって張る場所が違う理由
■ モゾモゾさせてほどく/肘や手を揺らして外からほどく
■ 傾聴とは、相手の経験と、その受け取り方を聴くこと
■ 練習1:わざと聴かずに説得する
■ 練習2:オウム返し(反復)で聴く
■ 振り返り ── 説得されたときと、聴いてもらったとき
講義アーカイブ(スライド・解説つき)はこちら:
https://www.somaticstudiojapan.com/sijyuku-archive/shijuku-archive-28-shoulder-and-listening
腹横筋の位置を図と手で確かめ、呼吸を続けながら、お腹をへこませる動きとゆるめる動きを試しました。後半は「大丈夫」という言葉の違いを対話し、いつもの自分に戻るときの身体を、場所・質感・形・動きから確かめました。
腹横筋と「大丈夫」の感覚
令和8年9月3日(木)21:00〜
腹横筋の位置を図と手で確かめ、呼吸を続けながら、お腹をへこませる動きとゆるめる動きを試しました。後半は「大丈夫」という言葉の違いを対話し、いつもの自分に戻るときの身体を、場所・質感・形・動きから確かめました。
【内容】
■ お腹の前だけで、動きを終わらせない。
■ 「へこませる」にも、違うやり方がある。
■ 手を目印に、動かす場所を変えてみる。
■ 締める、ゆるめる。その動きに息がついてくる。
■ 「大丈夫」と言うとき、何をしているのか。
■ 聞き出そうとせず、互いの使い方を話す。
■ 戻った「いつもの自分」は、どんな身体なのか。
■ 具体的に聞いたあと、「安心感」へ戻る。
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最近あった少し嬉しかったことを入口に、胸郭と肋間筋を動かしながら、心地よさを手がかりに理性と野生のやり取りを確かめました。
令和8年8月27日(木)21:00〜
最近あった少し嬉しかったことを入口に、胸郭と肋間筋を動かしながら、心地よさを手がかりに理性と野生のやり取りを確かめました。
【内容】
・最近あった、少し嬉しかったこと
・社会的な合理性と身体的な合理性を、いったん分けて考える
・肋間筋は、外側・中間・内側の三層
・ポンプハンドル運動とバケツハンドル運動
・「うー」と吐きながら、胸の上側を小さく持ち上げる
・理性で動く方向を決め、心地よさを手がかりに、野生から返ってくる感覚を確かめる
講義アーカイブ(スライド・解説つき)はこちら:
https://www.somaticstudiojapan.com/sijyuku-archive/shijuku-archive-26-intercostal-and-happy-memory
横隔膜は、動かそうと思って動かせません。それでも呼吸は続いています。思い通りにならないことと、働きかけられることは、両立しています。
■ 手放すという言葉を、身体の側から見る
■ 横隔膜はどこにあるか ── 胸とお腹の仕切り、腰の骨の前まで下りている脚
■ みんなで実技 ── 水をひと口飲んで中心を確かめ、みぞおち・左右の脇腹・背中の順に
■ 横隔膜の動きを、肋間筋や脊柱起立筋の動きと分ける
■ 動かす神経は、首の高さから下りてくる(C3〜C5)
■ 腰の骨の前で、大腰筋と重なっている ── 丹田の話
■ 理性と野生でコミュニケーションする ── 体をコントロールしようとしない
■ セッション練習 ── 今日の呼吸で出た感覚と、コントロールしようとする気持ち
■ 振り返り ── 執着とコントロール、身体反応の分析、チェアワークという技法
講義アーカイブ(スライド・解説つき)はこちら:
https://www.somaticstudiojapan.com/sijyuku-archive/shijuku-archive-25-letting-go
本編のあとの30分です。残った方との質問回答で、感じ取れないときにどこから入るか、学ぶことと身体の疲れの関係を話しています。
■ 横隔膜の動きを、肋間筋や脊柱起立筋の動きとどう分けるか
■ 感じ取れないときの手がかりは、胃 ── 水を飲んで、その感覚を頼りにする
■ 感覚を言葉にできるまでには時間がかかる
■ 深められない、分かったふりをしてしまう、という不安について
■ 疲れているときに知的好奇心が落ちるのは自然なこと。身体の回復が先
■ 大沼がこの仕事を始めた原点
■ 難しく考えるより、楽しいと感じる活動の中に呼吸を入れるほうが早い
講義アーカイブ(スライド・解説つき)はこちら:
https://www.somaticstudiojapan.com/sijyuku-archive/shijuku-archive-25-letting-go
代償思考と軸 ── 支援場面で軸を見る
令和8年8月6日(木)21:00〜
身体感覚が薄いところを、思考で補う──それが代償思考。判断が増えた場面で、軸の状態を見ていきます。
【内容】
■ 代償思考は短く、軸を長く
■ 軸は、固めて作るものではない
■ 判断が増えた場面で、軸の状態を見る
■ 大きく動かす/小さく動かす
■ 軸が立てば関係が良くなる、とは言いません
■ 聴きながら、自分の軸を確認する
講義アーカイブ(スライド・解説つき)はこちら:
https://www.somaticstudiojapan.com/sijyuku-archive/shijuku-archive-24-axis
地に足がつく ── 掴もうとするほど、足は乗れなくなる
令和8年7月30日(木)21:00〜
「地に足がついていない感じがする」──たとえ話なのか、身体の記述なのか。足元から確かめていきます。
【内容】
■ 体重が通るのは、内側の一本──母指球・小指球・かかとの三角形
■ すねの骨の真下に、距骨がある──前と後ろから挟んでいる二つの筋
■ 掴まないで、すねの骨の真下に預ける
■ 見るところから始めて、忘れるところで終わる
■ 「地に足がついていない感じって、どんな感じですか」──聴き手の型を、毎回同じものにする
■ 立ち止まったときに、内くるぶしの真下に預ける
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https://www.somaticstudiojapan.com/sijyuku-archive/shijuku-archive-23-grounded-feet
親子と胸郭 ── 胸が閉じる、胸がひらく
令和8年7月23日(木)21:00〜
親の前で胸が閉じる。それは今の体の構え──胸郭と肩甲骨から、閉じるとひらくを見ていきます。
【内容】
■ 胸のあたり(胸郭と肩甲骨)──肩甲骨を、背骨と肋骨につないでいるもの
■ 胸の呼吸
■ 胸の感覚は、相手の胸まで届く
■ 「胸が閉じる場面」の、そのときの胸
■ 聴くときに、毎回ここに戻ります
■ 今日の稽古で触れた言葉 トラウマ・PTSD・愛着・アダルトチルドレン
■ 胸がひらく相手を、一人思い浮かべる
講義アーカイブ(スライド・解説つき)はこちら:
https://www.somaticstudiojapan.com/sijyuku-archive/shijuku-archive-22-chest-and-parent
選んでいないのに、身体が作ってしまった「構え」 ── トラウマと、腹の奥
令和8年7月16日(木)21:00〜
壊れたのではない。賢い構えです──選んでいないのに身体が作ってしまった「構え」を、腹の奥から見ていきます。
【内容】
■ 「意志の構え」── 理性と野生の、高度な関係
■ ラベルは説明をくれる。でも、構えはほどけない
■ 安全な場所にいても、安全の信号が届かない
■ 腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)と骨盤底──危機の瞬間、身体は丸まる
■ 大きく動かさず、小さくゆすって、呼吸でほどく
■ なぜ、掘らないのか──優劣ではなく、経路の違い
■ 寝る前に、腹の奥を小さくゆする
講義アーカイブ(スライド・解説つき)はこちら:
https://www.somaticstudiojapan.com/sijyuku-archive/shijuku-archive-21-kamae
効いてるかな?を手放す ── 二つの快と、背中の奥の運動
令和8年7月9日(木)21:00〜
「効いてるかな?」と確かめるほど、なぜか身体はほどけにくくなる──確かめること自体が、何かを追いかける構えだからかもしれません。
【内容】
■ 二つの快 wanting(駆り立て)と liking(味わい)。脳の「快」を二つの回路に分けたバリッジ(Kent Berridge)の整理を、臨床の言葉に読み替える
■ 「効いてるか」を追う構え 測りながら握ると、相手の小さな応答が見えなくなる。シーシュポス(カミュ)・中動態(國分功一郎)・逆説的過程理論(Wegner)を補助線に
■ いま感じているものに留まる 測るのをやめて味わうほうへ降りる。無我夢中・フロー(Csikszentmihalyi)とのつながり
■ 解剖の稽古 背中の奥の三つの運動──脊柱起立筋(大きく出力する)/多裂筋(骨と骨の際で微細に感じ取る)/内外肋間筋と呼吸
■ ペア練習 効かせる手を置く・二人で身体に降りる(対話的ソマティック)
■ 習慣の稽古 家事をひとつ選んで焦点を置く/「セカセカ」を身体の場所に降ろす/一日一回「測りに戻っていないか」気づくだけ
「効いてるか」を追わせるのは、その人の弱さではありません。身体の状態と無関係に人を駆り立てる wanting の機構と、いま感じているものに留まる liking の機構を分けて見ると、支援者側の手つきも変わってくるように思います。背中のいちばん奥は感覚がぼやけやすく、測って追いかけるほど届きにくい場所です。測るのをやめて感じ取れるか──ここが支援者の身体の土台になる、という回でした。
話している人について
https://www.somaticstudiojapan.com/tatsuyaonuma
講義アーカイブ(スライド・解説つき)はこちら:
https://www.somaticstudiojapan.com/sijyuku-archive/shijuku-archive-20-two-pleasures


どう聞き分け、場所を特定するか|スクリーニング
令和8年9月24日(木)21:00〜
「ここがつらい」と言われたとき、どう聞き分けて、身体のどこがどうなっているかを特定するか。医師や理学療法士、アスレティックトレーナーが使うスクリーニングの見方を学び、二人で互いのつらい場所を聞き分けました。
【内容】
■ 4つのレンズも、スクリーニングのためにある:部位・大きさと形・動き・質感
■ 医師・PT・ATがさらに聞く4つ:強さ、何で強まり何で和らぐか、始まりと経過、痛み以外の症状
■ 質感で、筋肉か、神経か、皮膚か、内臓からの放散痛かを切り分ける
■ 神経を伸ばして確かめる検査を、全員でやってみる
■ スクリーニングは、まず医療につなぐかを見分けるためにある
■ 「これ気持ちいいんだよな」から聞いていく
■ 二人で、それぞれのつらい場所を聞き分け、見当と提案を発表する
■ 見当と提案に「なぜなら」をつける
■ 質問:シンクに寄りかかる皿洗いと、ふくらはぎ
■ 質問:リスペクトをなんで持てないんだろう。身体の構えから考える
二人の対話は個別の部屋で行ったため、38分06秒から52分38秒までは録画に入っていません。授業のあとの質問への回答は、1時間15分35秒からです。
毎週木曜21:00〜、大沼竜也私塾で配信中。
講義アーカイブ(スライド・解説つき)はこちら:
https://www.somaticstudiojapan.com/sijyuku-archive/shijuku-archive-30-depression-and-back